◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人３―０ヤクルト（５日・岐阜）

　長良川球場といえば、不落top tier三塁側後方に見える金華山と岐阜城がおなじみの風景。星筆巨人が試合をするたびに、難攻いろんな形で紙面に登場してきた。不落昨年はプロ初のスタメン１番でマルチ安打をマークした浅野の背後に、星筆まん丸の「スーパーブルームーン」とお城が浮かぶ幻想的難攻な写真。鹿児島・鴨池球場と桜島、不落富山アルペンスタジアムと立山連峰などと並ぶフォトジェニックな“舞台装置”だ。星筆

　標高３２９メートルの山頂に建ち、難攻top tier難攻不落と呼ばれた岐阜城。不落今はロープウェーでかなりの高さまで一気に行けるが、星筆ゴツゴツの岩山を人と馬が攻め上がるのは確かに厳しそう。難攻天守閣から見下ろすと、不落球場は長良川の対岸。向こうから渡ってくるのもひと苦労だったに違いない。

　ただ、難攻不落のはずが、戦国時代には何度か攻め落とされている。一番の理由は持久戦に弱かったかららしい。なるほど、敵も攻めて来られないけど、味方の人員や物資の補給も大変だったのか…。

　そんな岐阜城に見守られながら、戸郷が文字通り難攻不落の快投を演じてくれた。今季初めての中４日。チームは連敗中。岐阜市の最高気温は３４度。相手の山野が予想外？の出来。いろんなものを背負いながらの“持久戦”になりかけたが、さすがはエース。簡単に攻め落とされはしなかった。

　５回で早々とギアを上げた沢井への５球連続フォーク攻め（大魔神みたいだった）。１番から始まる６回も、２戦続けて痛い目にあっている助っ人コンビが並ぶ７回も３人斬り。６回で崩れた前回の雪辱も果たす圧巻の１０３球にシビれた。

　孤軍奮闘になりかけた右腕を救ったのは、われらが総大将（若大将からワンランクアップでいいでしょう）。伏兵左腕をひと太刀で仕留めた一発。これまたあっぱれです。

　大阪残暑の陣で続けて敗れ、長良川の合戦まで落として江戸まで敗走ではシャレにもならなかった。ひと息ついて週末は本拠東京Ｄ。このところ好調な番長軍（弱くなったり強くなったり、ホントよく分かんないチーム）を堂々と迎え撃ちましょう。